大源鍼灸院
オーナー: 村山 朋
100年以上続く糸屋の4代目として『毛糸屋あむう』を家族と営みながら、2020年に『大源鍼灸院』を開業した村山朋さん。鍼灸院は実家の一室に構えられ、和室の診療室には古道具や掛け軸と一緒に水の音が心地よく響きます。
そもそも国家資格である鍼灸師とは、「鍼(はり)」と「灸(きゅう)」を用いて、身体の表面にあるツボを刺激し、 心身の治療をおこなう専門職のことです。近年、日本の鍼灸師の活躍の場は、医療現場だけでなく、介護や福祉、スポーツ、美容など幅広い分野にも広がり、国内外から将来性を期待される職業でもあります。
この『大源鍼灸院』では、東洋医学の考えのもと、鍼と灸で心身を調える手助けをおこなっています。心身の悪いところを薬で抑え、手術によって取り除く西洋医学に対し、鍼灸師がおこなう東洋医学とは、人間本来の持つ自然治癒力を高め心身の状態を調える医学です。
「東洋医学の根本にあるのは自然哲学の思想です。人体を「小宇宙」、あらゆる自然現象を「大宇宙」と捉えます。ですから、私たちの心身は天体の動きや季節に応じて変化するんです」「日々うつりゆく中で、その人の生活習慣や環境、人間関係によって、心身のバランスが崩れ、「氣」と呼ばれる生命活動を営む根元的なエネルギーが損傷します。私たちが心身が調って健康に過ごすには、この「氣」を調えることが大切になります」
診療室の壁には、地球暦と呼ばれるカレンダーが掛けられています。「地球暦は、天体(=空間)と季節(=時間)を、人体と結ぶカレンダーです。地球暦の時間とは、経過するのではなく巡る時間で、この巡る時間に触れることで、心身のリズムが調い始めます」
「鍼灸院のある松本は四季の美しい地です。どの季節に訪れていただくかで、お伝え出来ることが変わります。ここで心身と季節と地を結ぶ体験をしてほしい」そんな風に村山さん話します。この『大源鍼灸院』では病気を治すのではなく、一人ひとりの生命の源と向き合い、心身のあるべき状態に調え、人間の本来もっている自然治癒力を甦らせます。まるで、心身と世界を調和していくかのように施術していくのです。
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